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出版社をクビになって1ヶ月。そして、トラネスのツアーが最終日に近付いた頃、奈々は、デモンストレーターのバイトに励んでいた。七夕の夜、ナナたちの練習スタジオを訪ねた奈々は、みんなに仕事の内容を説明した。
そんな中、メンバーの話は、翌日に行われるトラネスの最終公演のことになった。レンのはからいで招待席に入れることになったノブ、ヤス、シンの3人は、興味津々の面持ち。そのまま707号室にやって来たメンバーたちは、奈々が作った七夕飾りにそれぞれ自分たちの願いを書いた。つかの間、童心に戻ったメンバーたち。だが、奈々には、そんな3人に、そして、ナナに打ち明けられない願いがあった。
翌日、タクミが来た時のことを考えた奈々は、たくさんの手料理を作った。たとえタクミが来なくてもレンは来るに違いない、と奈々は思ったのだ。しかし、話を聞いたナナは、レンが来ないと断言し、会うにしても自分がそのマンションに行くと告げる。奈々がタクミが来ることを期待していたとにらんだナナは、その心を傷つけまいと、懸命にフォローした。
その頃、トラネスのライブに行った3人だったが、ノブとシンはそのまま打ち上げのパーティー会場に流れていた。だが、まもなく、タクミがさらりと言った一言が、レン、ノブ、シンの3人を凍らせた。タクミは、奈々の話が出た時、「次の日にやった」と洩らしたのだ。ショックのノブは、思わずタクミの胸倉を掴む。シンは、別れ際にグラスの酒を掛ける。そして、レンは、タクミの軽率な行動を淡々と戒めた。不機嫌になったタクミは、そのまま姿を消してしまった。
その夜の明け方近く、ナナは、玄関のチャイムが鳴るのに気付き、ベッドを出た。寝ぼけ顔のナナは、玄関で抱き合ってキスをしている奈々とタクミを見つけ、愕然とした…。 |
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